マッチングアプリで出会いを求める際、信頼できる相手かどうかを見極めるのは重要です。特に、写真詐欺に遭わないための対策は欠かせません。
本記事では、心理カウンセラーの視点から、詐欺師がよく使う写真の特徴や見分け方、事前にできる安全対策を7つの方法で解説します。
これを読んで、安全に楽しい出会いを楽しむための知識を身につけましょう。
1. 詐欺に使われるプロフィール写真の特徴
マッチングアプリを使っていると、プロフィール写真が実際の人物と異なるケースに遭遇することがあります。
これは「写真詐欺」と呼ばれ、詐欺師や悪意のあるユーザーが、魅力的に見える他人の写真を無断で使用したり、過度に加工した画像を使って相手を欺くことを目的としています。では、具体的にどのような写真が詐欺に使われやすいのでしょうか?
1-1. モデル写真や過度に加工された写真に注意

まず、プロのモデルのように完璧すぎる写真には要注意です。詐欺師は他人の画像をネットから盗用し、魅力的な人物像を偽装することがあります。特に、芸能人やインフルエンサーの写真が使われることが多いため、見た目が「完璧すぎる」写真や、過度に加工された画像は疑わしいと考えるべきです。
また、最近では簡単に顔を加工できるアプリが普及しているため、明らかに不自然な加工が施された写真も危険信号です。肌が異常に滑らかだったり、背景がぼやけすぎているなどの写真は、加工を通じて現実とかけ離れた外見を作り出している可能性が高いです。
1-2. 他のプロフィールと一貫しない写真
次に、プロフィール内容と写真が一致しないケースにも気をつけましょう。
たとえば、相手が「30代」とプロフィールに書いているのに、写真がどう見ても20代の若々しい外見だった場合、年齢詐称の可能性があります。
また、相手の職業や趣味が写真と関連しない場合も警戒が必要です。旅行好きだとアピールしながら、写真は室内でのポーズばかりという場合も、一貫性がないため疑っても良いでしょう。

プロフィール写真が魅力的すぎる場合、一度冷静になって他の要素と照らし合わせることが大切です。疑わしい点があれば、リスクを回避するために行動しましょう。
2. 写真詐欺を見分けるための初期メッセージ術
プロフィール写真が疑わしいと感じたら、次に重要なのはメッセージのやり取りです。写真詐欺を行うユーザーは、やり取りの内容やメッセージのタイミングにも不自然さが見られることが多いです。相手の返答や言動からも、詐欺の兆候を見極めることができます。
2-1. 返答が速すぎる、または遅すぎる場合
不自然に速すぎる返答は、詐欺師が自動化ツールやコピーペーストでメッセージを送信している可能性を示しています。
普通のユーザーは、自分の言葉でメッセージを考え、返事に少し時間がかかることが多いです。
逆に、非常に遅い返答や、そもそも返事が返ってこない場合も要注意です。詐欺師は複数のターゲットと同時にやり取りしていることが多く、手が回らないことが原因で返答が遅れることがあります。
2-2. 質問を避ける、曖昧な答えが多い
メッセージの中で、自分の写真やプロフィールについて具体的な質問をしても曖昧な答えが返ってくる場合、それは詐欺のサインかもしれません。
例えば、出身地や趣味について尋ねた際に、「いろんな場所に住んでいる」や「いろんなことが好き」といった漠然とした返答を繰り返す相手には警戒心を持つべきです。また、逆に相手からの質問がほとんどなく、こちらの情報ばかりを集めようとする場合も詐欺の可能性があります。
写真詐欺師は、自分の正体を明かさず、相手の個人情報を集めることに集中する傾向があります。このようなパターンに気づいたら、すぐにやり取りを中止し、通報を検討しましょう。
3. ビデオ通話での確認を提案する
写真詐欺を防ぐための最も効果的な方法の一つが、ビデオ通話を通じて直接相手と対話することです。写真だけでは判断がつかない場合、実際に顔を合わせて話すことで、相手が信頼できる人物かどうかを確認できます。ビデオ通話を拒否する相手には、詐欺の可能性があるかもしれません。
3-1. ビデオ通話を嫌がる相手には要注意
ビデオ通話の提案に対して理由をつけて断り続ける相手は、詐欺師である可能性があります。
たとえば、「カメラが壊れている」や「今は家にいない」といった言い訳を頻繁に使う相手は、実際の姿を隠したい理由があるのかもしれません。誠実な相手であれば、少なくとも一度はビデオ通話に応じる姿勢を見せるものです。
3-2. 自然な対話で相手の真実性を確認する
ビデオ通話の際には、自然な会話を心がけることが大切です。過度に準備された場所や設定ではなく、日常の様子が垣間見えるような背景や服装があると、相手の信頼性が高まります。詐欺師は対話に慣れていないことが多く、緊張したり、カメラを避ける行動を取ることがあります。
また、ビデオ通話を提案することで、相手の反応も確認できます。真剣な相手であれば、対話を楽しんだり、あなたとの信頼関係を築こうとする態度が見られるでしょう。一方で、詐欺師はあまり積極的に関わろうとしません。

ビデオ通話は、相手の正体を確認するための強力なツールです。気軽に提案してみて、相手の反応を観察しましょう。
4. 他のSNSやネットで写真を検索して確認する
マッチングアプリ上で出会った相手のプロフィール写真が疑わしいと感じた場合、インターネット上でその写真が他の場所でも使われていないか確認することが効果的です。これにより、他のサイトから無断で使用されている写真かどうかを見抜ける可能性があります。インターネットには、画像検索機能を使って写真の出どころを追跡する便利なツールがあります。
4-1. Google画像検索の使い方
Google画像検索は、写真の真偽を確認するための手軽で強力なツールです。プロフィール写真を保存し、Googleの画像検索機能にアップロードすることで、同じ写真が他の場所でも使用されているかどうかを確認できます。
【Google画像検索の手順】
- 写真を保存:まず、マッチングアプリ上で疑わしいプロフィール写真を保存します(保存ができない場合はスクリーンショットでも可)。
- Google画像検索を開く:ブラウザでGoogleの画像検索ページにアクセスします。
- 画像をアップロード:検索バーの右端にあるカメラアイコンをクリックし、「画像をアップロード」から保存した写真を選択します。
- 検索結果を確認:アップロードした写真が他のサイトで使われている場合、その結果が表示されます。もしその写真がモデルや有名人のものであれば、詐欺の可能性が高いです。
4-2. 画像検索で見つかった場合の対応
もし検索結果に同じ写真が複数のサイトで使われていたり、異なる名前で紹介されていた場合、その相手が詐欺である可能性は非常に高いです。このような場合は、すぐにやり取りを中止し、アプリ内の通報機能を使って詐欺行為を報告しましょう。
詐欺師は複数のアカウントで同じ写真を使っていることが多く、他のユーザーも同じような被害を受けている可能性があります。
重要なポイントは、自分が少しでも不安を感じたら、すぐに行動することです。安全な出会いを守るために、写真検索などのツールを積極的に活用しましょう。
5. 信頼できるプロフィールの共通点を理解する
詐欺を避けるためには、怪しいサインを見抜くだけでなく、信頼できるプロフィールの特徴を知っておくことも重要です。誠実なユーザーのプロフィールには、写真や文章に一貫性があり、日常生活の自然な瞬間を共有していることが多いです。こうしたポイントを押さえることで、より安全な相手を見つけやすくなります。
5-1. 自然な日常写真が信頼できる理由
信頼できるプロフィール写真の特徴は、過度に完璧ではなく、日常の生活が垣間見える自然な写真です。たとえば、友人や家族と過ごしている瞬間や、趣味に打ち込んでいるシーンなどは、その人の個性やライフスタイルを反映しています。プロの撮影ではなく、日常生活の一部を切り取った写真には現実感があり、親しみを感じやすいです。
また、さまざまな角度や場面での写真を使用している場合も、信頼性が高まります。1枚だけの写真ではなく、複数のシチュエーションで撮られた写真が含まれていると、その人が実在する可能性が高くなります。こうしたプロフィールは、詐欺師が使い回しの写真を1枚しか掲載していない場合と比べて、真実味があります。
5-2. プロフィール内容と写真に一貫性がある
プロフィール文章と写真が一致していることも信頼できる相手を見分ける大事なポイントです。たとえば、趣味が「アウトドア」と書かれていれば、キャンプやハイキングなどの写真が添えられていることが自然です。
逆に、趣味が「アウトドア」なのに室内で撮影された写真ばかりだったり、職業が「ビジネスマン」なのに写真では全く違うイメージを与える場合は、何かがおかしいと感じるべきです。
写真とプロフィールが一致している場合、その人が自己表現を誠実に行っている証拠です。写真だけでなく、自己紹介文にも注目し、全体的な一貫性を確認することで、相手の信頼性を高めることができます。
6. 怪しい場合は通報機能を使う
マッチングアプリを使っていて、相手の写真ややり取りに少しでも疑念を抱いた場合は、通報機能を積極的に活用することが重要です。詐欺行為は一人で抱え込まず、アプリ運営側に報告することで、被害を未然に防ぐだけでなく、他のユーザーを守ることにもつながります。
6-1. 各アプリの通報機能の使い方
ほとんどのマッチングアプリには、怪しいユーザーを通報するための機能が備わっています。主要なアプリでの通報方法をいくつか紹介します。
Pairs(ペアーズ)の通報機能
Pairsでは、相手のプロフィールページやメッセージ画面から直接通報ができます。詐欺師と思われる相手を見つけた場合は、右上の「…」ボタンを押し、「通報する」を選択するだけです。特定のメッセージに対しても通報が可能なので、不審なやり取りがあった際にも即座に対応できます。
with(ウィズ)の通報機能
withでは、プロフィール写真やメッセージの不審点を通報する仕組みが整っています。相手のプロフィールに違和感を感じたら、プロフィール画面下部にある「不正報告」ボタンをクリックします。通報理由を選択し、該当する項目にチェックを入れて報告が完了します。
タップルの通報機能
タップルも、相手のプロフィールページやチャット画面から簡単に通報できます。チャットの右上にあるメニューから「通報」を選び、詐欺や不正行為に該当する内容を報告します。
6-2. 通報の際に確認すべきポイント
通報する際には、疑念を持った理由を具体的に説明することが重要です。たとえば、「写真が不自然に加工されている」「ビデオ通話を拒否された」「プロフィール内容と写真が一致しない」といった具体的な例を挙げましょう。これにより、アプリ運営側が適切に調査し、迅速な対応を取ることが期待できます。
また、他のユーザーが同じ相手を通報しているケースも少なくありません。複数の通報が重なることで、詐欺師はアカウントを停止されることが多いので、自分だけではなく、他の利用者を守る意識で通報することが大切です。
通報することをためらう必要は全くありません。 安全なマッチング環境を維持するために、怪しいと感じたらすぐに行動しましょう。

通報機能を使うのは、あなただけでなく他のユーザーも守る行動です。不安を感じたら迷わず通報を!
7. マッチングアプリで安全な出会いをするための心構え
マッチングアプリを安全に利用するためには、写真詐欺や詐欺師だけに注意を払うのではなく、全体的な心構えを持つことが大切です。
オンラインでの出会いにはリスクが伴う可能性があるため、リスクを最小限にするための意識と行動が必要です。以下のポイントを押さえておくことで、より安全なマッチング体験を得られるでしょう。
7-1. リスクを意識した行動が大切
最も基本的なことは、相手を無条件に信頼しないことです。
オンラインのプロフィールやメッセージが全て本物であると信じてしまうと、詐欺に遭うリスクが高まります。プロフィール写真やメッセージだけでなく、相手の言動や行動を慎重に観察し、少しでも不自然な点や疑問を感じたら、確認作業を行いましょう。
7-2. 個人情報の取り扱いに注意
マッチングアプリでのやり取りでは、個人情報の取り扱いに十分注意することが必要です。
信頼できる相手だと感じても、すぐに本名や住んでいる場所、勤務先などの詳細な個人情報を開示しないようにしましょう。特に、相手がしつこく個人情報を尋ねてくる場合は、詐欺や悪意のある目的を疑ってみるべきです。
7-3. 早すぎるオフラインの出会いには慎重になる
マッチング後、すぐに会おうと言われた場合は、慎重な判断が求められます。
詐欺師や悪意のある人物は、早急にオフラインでの接触を図ろうとすることが多いです。十分なやり取りを経て、お互いの信頼関係が築けるまで、会うことを急がない方が安全です。また、初めて会う際には、公共の場を選び、誰かに知らせておくと安心です。
7-4. 自分を守るための意識を高めよう
最後に、自分の安全を守ることを最優先に考えることが大切です。
楽しい出会いの場を求めている一方で、常にリスクが存在することを忘れず、何か違和感を覚えた場合は無理に会おうとしない勇気を持ちましょう。オンライン上でのやり取りは、匿名性が高いため、慎重になりすぎることは決して悪いことではありません。

楽しい出会いを楽しむためには、自分の安全を守る意識が不可欠です。少しでも違和感を感じたら、すぐに行動に移しましょう!
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